「祭り」の語源は、神々に供物を奉納する「たてまつる」に由来しています。
古来の祭りには農作物の豊作への祈り、また罪や穢れ、災厄を除去をするための「祓い(はらい)」の意味があります。
お祭りといえば、出店や屋台がたくさん出る縁日や、賑やかなイメージがありますが、今でも「神々をたてまつる」という意味は変わりません。
スポンサーリンク
日本人にとっての祭りとは?
わたしたちが普段、暮らしの中で神社と関わる機会は2種類あります。
ひとつは「年中行事」であるお祭り、もうひとつは人生の節目に行う「通過儀礼」です。
年中行事である祭り
この投稿をInstagramで見る
年中行事である祭りは、2月に行われる「祈年祭」、11月に行われる秋祭りの「新嘗祭」が神社の祭りとして一般的です。
- 祈年祭(としごいのまつり)/五穀豊穣を祈る祭祀
- 新嘗祭(にいなめのまつり)/収穫祭にあたり、その年の収穫に感謝する祭り
どちらも稲作に関わる祭りで、古くから農耕民族であって日本人には欠かせない祭りです。
日本人は生活に関わる大事な節目ごとに祭りを行い、神々に感謝と祈りを捧げてきました。
やがて地域ごとに独自の祭りに発展し、今のような「お祭り」に変化していきました。
ですがどの祭りにも、神々に祈りを捧げ「穢れを祓って清める」という意味が込められています。
この投稿をInstagramで見る
例えば祭りの定番である神輿(みこし)は、神様がのっている神輿を担ぎ、氏子たちが町々を回ることで、各町が祓い清められるという意味があります。
通過儀礼とは?
この投稿をInstagramで見る
七五三や、成人式、結婚式、厄払いなど、人生の節目に儀礼的な試練や祝福を受け、健やかな人生を祈ることを「通過儀礼」といいます。
祓いを受け、成長や健康を願う「通過儀礼」も祭りの一つです。
振り返ると成長の様々な場面で、神社とは深い関りがあるはず。日本人と祭りは、切っても切れない縁でつながれています。
スポンサーリンク
スポンサーリンク