中野不動尊(なかのふどうそん)は、福島市飯坂町にある仏教寺院です。
日本三不動のひとつに数えられる中野不動尊は、「中野のお不動様」と呼ばれ、多くの人が参詣した聖地です。
どんな願いでも、清らかな心で念ずれば叶えてくれるお不動様として、現在も信仰は続いています。
中野不動尊はどんな寺院?
中野不動尊は開山から約830年の歴史を持つ、曹洞宗の寺院です。
古くは修験道の道場でしたが、明治36年、本堂建立の折に曹洞宗に改宗しました。
中野不動尊の起源は、恵明道人(えみょうどうにん)という修験僧が一匹のカモシカに導かれ山に入り、そこで山神のお告げを受け、「三ヶ月不動尊」を祀ったことが始まりとされています。
そして未開の地であった中野の山中に洞窟を掘り、本堂などの施設を建立し、寺院としました。
中野不動尊の諸堂には、本堂に厄除け不動明王、祈祷殿に眼守不動明王、洞窟の中に三ヶ月不動明王の三つの不動明王が祀られています。(日本三不動)
- 本堂・厄除け(やくよけ)不動明王…厄除け・難除け
- 祈祷殿・眼守(がんしゅ)不動明王…病気平癒(特に眼病)・学業成就・交通安全
- 奥の院・三ヶ月(みかづき)不動明王…出世と学問を授ける
洞窟めぐり
中野不動尊の奥の院にあたる数か所の洞窟は、もともとは修験者たちの道場でした。
修験者は滝行を行ったあと、この洞窟に数日間滞在し、修行したといわれています。
洞窟の中には三十六童子様(お不動様のお弟子さん)が一つずつ祀られており、現在は一本に繋がれ、参拝者が自由に巡ることが出来るようになっています。
洞窟の奥には恵明道人が点火した聖火があり、平安時代から現在も消えることなく洞窟の中で燃え続けています。
聖火の奥には、出世と学問を授けるといわれる三ヶ月不動明王が祀られています。
「六三除け」発祥の地
「六三除け(ろくさんよけ)」とは、年齢によって変わる障り(身体の悪いところ)を、祈祷によって解除する厄除けのことです。
実は中野不動尊が「六三除け」の日本発祥の地。
中野不動尊の本堂横には「六三除け受所」があり、申し込めば病気平癒の祈祷を行っていただけます。(当日の申込み可※団体は要予約)
中野不動尊の御朱印
- 受付時間8:30~17:00(10月中旬から12月は16:00まで)
- 御朱印代300円
- 直書きしていただけます
オリジナル御朱印帳
御朱印帳1700円、御朱印代別途300円
中野不動尊へのアクセス
- TEL:024-542-2100
- 所在地:福島県福島市飯坂町中野
参拝可能時間
- 8:30~17:00
- 10月中旬から12月は16:00まで
駐車場
- あり(無料)