日本の神さま・神話

オオクニヌシ(大国主)

オオクニヌシは「大国主」と書き、その名のとおり国の主です。

スサノオとクシナダヒメの子孫とされ、八百万の神様の中でも、最も人気のあるイケメンとして知られる神様。

オオクニヌシは、「因幡の白兎」や「国譲り」の神話にも登場する有名な神様ですが、全国を旅して日本をつくった神様でもあります。

どんな神様?

オオクニヌシは女神にも動物にも優しい美男子で、島根県の出雲大社に鎮座し、縁結びの神様としても有名。

日本の国づくりに奔走し、仕事のできるオオクニヌシですが、一方ではいろいろな女神と浮名を流す浮気性の神様でもありました。

成し遂げた偉業は数知れず、縁結び、子授け、夫婦円満、五穀豊穣、病気平癒、産業開発、商売繁盛など、様々なことに力を与えてくれる神様です。

多くの試練を乗り越える意志の強い神

「因幡の白兎」ではウサギを助けたり、兄弟の八十神(やそがみ)たちにイジメられたり、正妻となるスセリビメとの結婚の許しを得るためにスサノオに試練を強いられたり、たくさんの出来事を乗り越えるオオクニヌシ。

また国づくりのために全国を旅したときには医療の神様・スクナヒコナと組んで、国土の修理や保護、農業技術の指導、温泉づくり、病気治療、医療の普及など、たくさんの事業を行いました。

「国譲り」ではホノニニギ(アマテラスの孫)が地上に降りるにともない、国土を治める権利を譲り、広大な宮殿(出雲大社)を建てて隠れ住んだとされています。

ふくれん
ふくれん
ちなみにスクナヒコナは「一寸法師」のモデルになった神様!

国土開発・農業・医療の神様

オオクニヌシは医療の神様であるスクナヒコナと全国を旅し、国づくりに励む人々に知恵を授けていきます。

例えば、農民には害獣や害虫を防ぐ方法を教え、人間だけでなく家畜のためにも病気を防ぐ手段を考えました。

また、酒造技術の普及にも一役買います。

「酒は百薬の長」といわれるように、古来、酒の消毒力や生命力は、とても重視されていました。その働きを教えたのもスクナヒコナで、今でも製薬会社やビール酒造会社には守り神として祀られています。

実は温泉の神様

体を温め、心まで癒してくれる温泉。日本人が大好きな温泉が体に良いことを教えてくれたのは、オオクニヌシとスクナヒコナです。

人間は神様と違って、いつかは死にます。

若くして死んでしまう人間を見て可哀そうに思った2柱は、体によい温泉の入り方を教えることにし、伊豆の温泉を開きました。

オオクニヌシが病気になったときも、別府から運んできた湯で、病気が治ったんだとか。

この時に開いた湯が、愛知県の道後温泉のもとになったといわれています。

全国に「温泉神社」と名の付く神社がたくさんありますが、そこにはオオクニヌシとスクナヒコナが祀られています。

縁結びの神様

オオクニヌシの正妻はスサノオの娘、スセリビメです。

実は神様の中ではじめて正妻を持ったのが、オオクニヌシといわれています。

たくさんの女神にモテたオオクニヌシは、あちらこちらに妻を持ち、スセリビメを悲しませていました。

ですがお互いの気持ちを分かち合い仲直りした2柱は、末永く一緒に暮らしたそうです。

運命の人と出会ったことで、オオクニヌシは縁結びの神様となりました。

ちなみに、縁結びは男女の縁に限らず、人間社会が発展してあらゆる縁が結ばれるということも意味します。

オオクニヌシのご利益は?

  • 縁結び
  • 子宝
  • 夫婦円満
  • 病気平癒
  • 商売繁盛
  • 五穀豊穣
  • 国土平安
  • 産業開発

オオクニヌシの別称

  • 大国主(おおくにぬし)
  • 大国主命(おおくにぬしのみこと)
  • 大己貴命(おおなむちのかみ)
  • 葦原醜男神(あしはらしこおのかみ)
  • 葦原色許男神(あしはらしこおのかみ)
  • 八千矛神(やちほこのかみ)
  • 宇都志国玉神(うつしくにたまのかみ)
  • 顕国魂神(うつしくにたまのかみ)
  • 大物主神(おおものぬしのかみ)