福岡県喜多方市にある新宮熊野神社(しんぐうくまのじんじゃ)は、応徳2年(1085)~寛治3年(1089)に建造されたと伝わる神社です。
44本の柱が等間隔に立ち、吹き抜けになっている珍しい拝殿は「長床(ながとこ)」と呼ばれ、平安時代の雰囲気を今に伝える貴重なものとして、国の重要文化財に指定されています。
新宮熊野神社の神様
ご利益
- 大願成就
- 縁結び
- 子宝・安産
- 長寿
- 学業成就
どんな神社?
新宮熊野神社の社伝によると、神社の造営は応徳2年(1085)に始まり、寛治3年(1085)に完成したと伝わっています。
新宮熊野神社の全盛期には300もの末社・霊堂などが軒を連ね、100人以上の神職が常住する、東北の一大信仰拠点でもありました。
新宮熊野神社のシンボルにもなっている「長床(ながとこ)」は、昭和46年~49年に行われた解体修理によって4年がかりで、当初の姿に近い形で復元されたものです。
「長床」は長大な規模と44本の太い柱の配列が特徴的な拝殿で、四方が吹き抜けになった様式は平安貴族の屋敷を模したものだといわれています。
長床の建立時期は不明ですが、解体調査によれば平安末期の建造物と考えられ、時代的な建造物としては東北地方で最も古く、その35年後の1124年に平泉の中尊寺金色堂が、続いて1160年に白水の阿弥陀堂が建てられています。
平安期の荘厳なおもむきを今に伝える貴重な建造物として、昭和38年に国の重要文化財に指定されました。
参拝には拝観料が必要なので注意
新宮熊野神社ですが、拝殿への参拝は拝観料が必要となります。(大人300円/高校生200円/小中学生無料)
これは神社の保存・管理は、新宮地区の地域の人々が守り続けているためです。(新宮地区重要文化財保存会)

拝観料には「宝物殿」の入場料も含まれています。
宝物殿には新宮熊野神社の文珠堂の本尊、木像文珠菩薩騎獅像が展示されています。
知恵・学問の仏様として知られる、文珠菩薩様。
菩薩様がのっている獅子のお腹の下をくぐれば頭が良くなるといわれ、古くから多くの信仰をあつめています。
貴重な文化財の数々を間近で見ることが出来るので、ぜひ宝物殿にも立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
新宮熊野神社の御朱印

- 受付時間8:30~17:00
- 初穂料300円
- 直書きしていただけます
御朱印帳
御朱印帳はありません

新宮熊野神社へのアクセス
- 福岡県喜多方市慶徳町新宮
- 0241-23-0775(新宮地区重要文化財保存会)
参拝可能時間
- 8:30~17:00(拝観料300円)
- 冬季間(12月~3月)は土曜・日曜・祝日のみ拝観可能
駐車場
- あり(無料)