山形県の随一の観光スポットとして知られる山寺は、慈覚大師・円仁というお坊さんが開山したと伝えられている天台宗の古いお寺です。
「山寺」という通称で知られていますが、正しくは「宝珠山立石寺(ほうじゅさんりゅしゃくじ)」が正式名称です。
山寺は、この地で松尾芭蕉が詠んだ句でも知られています。
また1015段ある石段を、一段登るごとに煩悩が消え去るといわれており、古くから山全体が信仰の場になっています。
登拝する場合は往復1時間半程度かかるので、参拝する際は準備が必要です。
もくじ
山寺・立石寺はどんなお寺?

創建は貞観2年(860)、慈覚大師・円仁というお坊さんが開山したお寺です。
寺院の敷地面積は33万坪、山全体が立石寺の一部であり、天台宗の道場として全盛期には僧侶を1000名以上を抱える大きな寺院でした。
山上と山下合わせるとかつては300余の寺坊あったとされ、多くの僧侶が修行に励んでいたそうです。
※寺坊…大寺院に属する小さい寺院やお坊さんの生活するお堂などのこと。
現在も自然の岩山にたくさんのお堂があり、山岳仏教の歴史を感じることが出来る日本を代表する霊場の一つです。
山寺の本堂「根本中堂」

ブナ材の建造物としては日本最古と伝えられている「根本中堂」。
堂内には比叡山延暦寺から移された法灯が、1000年以上絶えることなく燃え続けています。
極楽の入口にたつ「姥堂」

極楽という浄土口にある「姥堂」。姥堂は極楽と地獄の分かれ道です。
参拝者は身を清め白装束に着替え、古い着物を本尊の奪衣婆(だつえば)に奉納し俗世のしがらみを断ち切りました。
松尾芭蕉も立った場所「せみ塚」

諸国行脚の旅に出た俳人、松尾芭蕉と弟子の曾良。道中、人々に勧められた山寺を訪れたのは元禄2年(1689)のことです。
静寂のなかに蝉の声だけが響き渡る山寺の幽玄な景観に感動し、「閑さや岩にしみ入る蝉の声」の句を残したといわれています。
門前が一望できる「五大堂」

1015段を登った先には、「五大堂(ごだいどう)」があります。五大堂は「五大明王」を安置し、天下泰平を祈る道場として建てられました。
山寺から眼下に絶景を望めるスポットで、CMやドラマなどのロケ地としても有名です。
今しがた自分が歩いてきた門前の街並みや、緑豊かな山里の風景を見渡すことが出来ますよ。
山寺の御朱印
山寺(立石寺)でいただける御朱印の種類は、全部で10種類です。

山寺の御朱印帳

- 御朱印帳代1000円、御朱印代別途
- 根本中堂で購入できます。
- 「奥の院」「日枝神社」にもオリジナルの御朱印帳あり
山寺・立石寺へのアクセス
- TEL:023-695-2816(山寺観光案内所)
- 所在地:山形県山形市山寺4456-1
- 交通:JR山形駅から徒歩5分
参拝可能時間
- 8:00~17:00
- 冬季でも参拝可能(※天候によっては入山不可)
駐車場
- あり(参拝者用の無料駐車場もありますが、狭いので注意・10台分)
- その他、周辺に有料駐車場あり