日本の神さま・神話

蔵王権現(ざおうごんげん)とは?

蔵王権現(ざおうごんげん)とは、日本各地の霊山に祀られている神仏の名前です。

日本では古くから、山や自然の中には神さまが宿っていると考えてきました。

わかりやすくイメージするなら、蔵王権現は古来から山に住んでいる山を護る神様のことです。

蔵王権現はどんな神様?

蔵王権現は、山岳信仰と仏教が結びついた日本独自の宗教・修験道(しゅげんどう)の本尊です。※本尊とは、宗教の信仰対象になる仏像や掛け軸などのこと。

修験道の開祖とされる「役小角(えんのおづの)」というお坊さんによって、初めて祀られたといわれています。

役小角が生きていた時代は、乱世の続く不安定な時代でした。

そこで役小角は乱世の世に相応しい仏の降臨を祈ったところ、様々な仏様が現れます。

ですが、どうもどの仏もしっくりきません。

うーん、もっと乱世にピッタリな力強い仏がいたらな・・・

そう考え更に祈ったところ、そこに出現したのが蔵王権現といわれています。

そのため蔵王権現はインドに起源を持たない日本独自の神で、自然の霊威を体現している神仏として日本各地の霊山に祀られています。

ふくれん
ふくれん
仏教は6世紀ごろに中国から日本に伝来したインドの宗教。そのため、今の日本にいる仏様の起源のほとんどはインドにあるんだよ!

ちなみに「権現」とは、仏や菩薩が人々を救うために、神・人など仮の姿をもってこの世に現れること。そのため仏典(仏教の教え)には、「権現」という言葉はありません。(権現は日本の神の神号の一つ)

宮城・山形の「蔵王」の地名は蔵王権現から

宮城県と山形県の県境にある蔵王連峰は、古くは刈田嶺(かったみね)や、不忘山(わすれずのやま)と呼ばれていました。

もともと山岳信仰のある山で、奈良県の吉野山(金峯山寺/修験道の総本山)から蔵王権現を迎え、平安時代には修験者が修行するようになったことから、蔵王山とも呼ばれるように。

江戸時代になると刈田岳山頂にある「蔵王大権現社」(現在の刈田嶺神社/奥宮)に参詣するのが人気になり、多くの人で賑わったそうです。